わかいころに死ぬほど聴いたアルバムの12枚目。
- Lady Soul/Aretha Franklin
- CHAIN OF FOOLS
- Money Won't Change You
- PEOPLE GET READY
- (YOU MAKE ME FEEL LIKE)A NATURAL WOMAN
- GOOD TO ME AS I AM TO YOU
- AIN’T NO WAY
Lady Soul/Aretha Franklin
ソウルの女王。アレサ・フランクリン。
1960年代から活躍された伝説的なアーティスト。
迫力のある声は唯一無二。彼女ほどの歌手は100年に1人といってもいいでしょう。
彼女の残したアルバムは名盤がたくさんありますが、わたしはこのアルバムを聴きまくりましたね。
彼女は1980年代から飛行機恐怖症となり、日本には来ることはなかった。
生で聴くことはできませんでしたが、YouTubeなどでいろいろな映像を見れるようになったのは良かった。
1961年にデビューしてからあまり売れませんでしたが、1966年アトランティック・レコードに移籍、ゴスペルをイメージした楽曲を多く出し、このアルバムは大ヒットします。
CHAIN OF FOOLS
アルバムの1曲目をかざるこの曲は、のちにグラミー賞を取り、ロックの殿堂入りもした名曲です。
クールで超かっこいいソウルですね。
アレサの迫力のある声はこの曲にピッタリです。
Money Won't Change You
彼女がソウルの女王であれば、ソウルの王はJames Brownジェームス・ブラウン。
この曲は彼も歌っています。
ソウルの王座決定戦!かっこいいですね。
この曲の迫力と疾走感はたまりません。
PEOPLE GET READY
The Impressionsジ・インプレッションズの名曲。
JEFF BECK&Rod Stewartジェフ・ベック&ロッド・スチュワートもカヴァーしました。
彼女のバージョンもかっこいいです。
最後のシャウトがたまりません。
二人の競演も見てみたかったですね。
(YOU MAKE ME FEEL LIKE)A NATURAL WOMAN
このアルバムの中でも一番好きな曲。
CAROLE KINGキャロル・キングとGerry Goffinジェリー・ゴフィンの二人の共作。
この二人は数々の名曲を出していて、ちょうどこの時は夫婦だったと思われます。
アルバム発表前後くらいで離婚をしてしまいますが。
キャロル・キングの前での熱唱。このパフォーマンスは何度見ても涙が出る。
こんなことできる人います?って思います。
歌詞をそのまま読むと、人生に疲れた女性が、愛する人と出会って、人生の喜びを知ったことを感謝しています。
サビが
「あなたがいると いつも素直な自分になれる」のか
「そのままでいいとあなたが教えてくれている」のか
「あなたがわたしを純粋無垢な少女のようにしてくれる」のか。
いろいろな解釈があります。
当時は公民権運動のピーク。このアルバム発売数か月後にキング牧師が暗殺されます。
アレサの父C. L. FRANKLIN C・L・フランクリンも公民権運動の活動家で、キングとも親友でありました。
黒人のアレサが上記のような気持ちを、まさに魂をかけて歌うこの曲は、単なるラブソングではなかったかもしれません。
始め静かに入って、最後はまるで空を飛ぶかの如く。名曲ですね。
若かりしキャロル・キング。歌う前にアレサの名前を出しています。
GOOD TO ME AS I AM TO YOU
ブルージーな曲です。
こういうブルースもお手の物ですね。
またこの曲はERIC CLAPTONエリック・クラプトンが参加しています。
クラプトンは当時はCREAMで大人気でした。
その彼が忙しい中ギターとして参加しているのは結構貴重です。
彼らしい、情緒あるスローハンドを聴かせてくれます。
ぶった切るようにフェードアウトするのはちょっと残念ですが。
AIN’T NO WAY
CAROLYN FRANKLINキャロリン・フランクリンの作品。彼女の2歳違いの妹です。
アレサには姉もいて、3人とも歌手として活動をします。しかし、アレサがあまりにも大きくヒットをし、キャロリンはソングライターとしての活動にシフトします。
そして、姉に提供したこの曲はシングルのB面だったのにもかかわらず大ヒットします。
このアルバムでは多くコーラスとして参加しておりますが、この曲ももちろん参加。
※ちなみに長女のERMA FRANKLINアーマ・フランクリンもこのアルバムでいくつかコーラス参加しています。
彼女の才能が開花し、認められた瞬間でしょう。
アレサもこの曲をとても大事にしていたそうです。
キャロリンは1988年、アレサの自宅でガンによりなくなってしまいました。
1980年の映画ブルース・ブラザーズ(The Blues Brothers)では、二人で共演をしております。
コーラスの3人の真ん中でストライプのシャツを着た細身の方ですね。
ちょーかっこいい。
このアルバムはまさにソウルの女王が即位したアルバムでしょう。とにかく今聴いてもかっこいいです。ぜひ。
けっきょく、ソウルって魂。