けっきょくなにもしない

おじさんのひび

壮大な物語と感動のエンディングを見逃すな!WRESTLE KINGDOM18

2024年 新日本プロレス年明けビッグマッチ

WRESTLEKINGDOM18の感想です!

毎年行われる1.4の中でもかなり面白かったと思います!

 

 

第0試合 ニュージャパンランボー

この試合は、20選手が1分ずつに登場しますが、入場曲がかかるまで誰が出るかわからない。

また、通常のプロレスの勝敗が決まるフォール(両肩が床について3カウント)、タップアウト(降参)のほか、オーバーザトップロープトップロープ越しにリング買いに落とされる)で脱落することになる。

また、最後に残った4選手が翌日の大会でKOPWというベルトをかけた試合に出場ができる、というもの。

最近の恒例試合ですが、お祭りな感じです。

このルールで面白いのは、「サプライズな選手の登場」「一瞬のスキを突いて相手を落とす」ってところ。

 

まずうれしかったのは、みちのくプロレスのフジタ “Jr” ハヤトの登場!

がんと闘うプロレスラーで有名ですが、もちろん実力もある素晴らしい選手。登場してすぐリング上で大暴れ。アピールもいいですね。面白い。

 

そして、飯塚高史!これにはおどろいた。2001年にけがをしてから、まさに人間離れしたキャラクター「怨念坊主」、まさに狂犬という感じになって大暴れしていたが2019年に引退。

その後はももクロのライブや、イベントなどにはでているが、2022年12月に最後に所属していたチーム「鈴木軍」の最後の試合後に乱入したくらいだった。

まさかのリング登場!

相変わらずのむちゃくちゃファイトで大いに盛り上がった!そして、昔毎回襲われていた野上アナ。また襲われるという伝統芸(笑)

 

第1試合 IWGPジュニアタッグ王座戦 クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー(C)vsTJP&フランシスコ・アキラ

女性にとても人気、端正な顔立ちのTJPがまさかのマスクマンでの登場。途中で脱ぐかと思いきや、そのまま試合を続け、ベルトを奪取!

こういう怪奇系レスラーは、プロレスラーになったら一度はやってみたいと思う。

試合もとても良かった。

 

第2試合 NJPWワールド認定TV王座戦 ザック・セイバーJr.(C) vs 棚橋弘至

新社長棚橋の試合。何度も対戦した相手で、どちらかというと苦手ですが、ザ棚橋の試合運びをすこし早い仕掛けで進めて、ベルトを奪取!戦う社長!

 

第3試合 シングルマッチ 辻陽太vs上村優也

期待の新星同士、同期の試合。プロレスのだいご味である感情移入としては、どちらもコロナ期や有名外国人選手に押され、割と長く下積みを経験しているが、2023年にまず辻が爆発!上村は少し出遅れた感があった。そこはかなり悔しかったろう。

笑顔が怖くて(笑)派手でダイナミックな辻に対して、オーソドックスなレスリングで挑む上村。

おじさんは上村に頑張ってほしい。今回は上村が勝ったが、この二人のライバルストーリーはもっともっと盛り上げてほしいな。上村にもう一癖キャラが出ると面白い。

 

第4試合 タッグマッチ 海野翔太&清宮海斗vsEVIL&成田蓮(HOUSE OF TORTURE)

こちらも期待の新星同士&同期対決。海野と成田。デビューやその後の人気など、海野に少し遅れを取っていた成田が、突然裏切り悪の道へ。こういう人間の感情をストーリーに盛り込むことで感情移入が激しくできる。ちょっと成田の気持ちもわかる。。。悪い奴になったが(笑)

 

いつも客席のどこからか入場する海野。東京ドームではどうするかと思ったら。。。

試合はどちらかというと、悪者軍団のHoTが良くも悪くも盛り上げた感じ。

こういうアメリカンな試合も長い興行には必要かな、と個人的には思う。

見ている人にフラストレーションを与えるのもプロレス!

 

第5試合 NEVER無差別級王座戦 鷹木信悟(C)vsタマ・トンガ

個人的に好きです、タマ・トンガ。鷹木とも何度か戦っているが、とても相性が良いと思う。ガツガツゴツゴツとした当たりあいと、スピーディーでダイナミックな攻防。結構ハラハラドキドキだった。終わった後に今月で新日本を去るという決断になったというタマちゃん。悲しいが新天地でも活躍してほしい!どこだ?AEWかWWEか?

 

ここでサプライズ!

なんと元WWEのニック・メネス(ドルフ・ジグラー)がリングサイドに登場!

なんどかWWEの来日公演で彼の試合を見たが、すごくいい!とくにやられっぷりが最高で、試合を爆発させるスキルを持っていると思う。逆になんでWWEを首になったのか私にはわからない!でも彼を日本で見れるかもしれないのは、とてもうれしいな。

左がニック。右は弟でAEWで活躍しているライアン・メネス。所属は弟と一緒になるのかしら。

 

お客さんのどよめきがいいですね。

 

第6試合 IWGP & STRONGタッグ王座戦 後藤洋央紀&YOSHI-HASHI(IWGPタッグ王者)
vsヒクレオ&エル・ファンタズモ(STRONGタッグ王者)

タッグのダブルタイトル戦。前回の試合もよかったが、今回もよかったですね。とくにヒクレオとファンタズモのコンビはおもちゃ箱的なもので、大小の体を生かした楽しくて、驚きの試合をしてくれる。ファンタズモも退団のうわさがあるが、もっと見たいなぁ。

 

第7試合 IWGPジュニアヘビー級王座高橋ヒロム(C)vsエル・デスペラード

そういえばこちらも同期対決だな。何度も対決しているし、2020年12月のBEST OF SUPER Jr.決勝戦の、感情むき出しの戦いが印象深いが、今回はスキルと技での真っ向勝負という感じ。試合まえのトペコンヒーローはすごかった!

 

第8試合 IWGP GLOBALヘビー級王座3WAY戦 ウィル・オスプレイ(C)vsジョン・モクスリー vsデビッド・フィンレー

じつはここも同期対決なんですね。オスプレイとフィンレー。同じ年(30歳)でデビューも同じ2012年。違う場所でデビューはしていますが、同じなんです。

フィンレーは4世代続くプロレス一家の出身、オスプレイは自分の力で這い上がってきた。

新日本プロレスには、フィンレイは2015年、オスプレイや2016年に初参戦。

それに、WWEなどでも活躍したスーパースター、ジョン・モクスリーが絡んで、東京ドームでタイトルマッチ。

こういうのがプロレスですね。この試合では、フィンレーはやられ役、悪役にどうしてもなってしまうが、一つ一つの動きがとてもよい。この試合は彼がいることでとても良い試合になったと思います。

この2つの場外テーブル葬は長く語り継がれる名場面になったと思う(笑)

そして次はフィンレーvsネメスか!?

 

第9試合 シングルマッチ オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソン

世界でもトップレベルの2人の再戦。前回はブライアンが試合中に骨折をするも勝利。オカダのリベンジマッチとなった。この2人のプロレス脳のすごさをただただ感じる試合でしたね。ブライアンは試合前から「オカダの腕を折る!」と宣言していたが、そのとおり執拗な腕攻め。苦悶の表情のオカダ。どうする、どうなると、23分の試合時間の中で、どこを切り取ってもひりひりする試合でした。

オカダ、本当に君はいなくなるのか?

 

第10試合 IWGP世界ヘビー級王座戦 SANADA(C)vs内藤哲也

そしてこの試合もほぼ同期対決。年齢はSANADAが6歳下ではあるが、まず同じ2005年に新日本の入門テストを受け、内藤1人合格、SANADAは不合格でその後全日本プロレスに入団。

内藤は2006年、SANADAは2007年にデビュー。内藤は新日本でスター街道、SANADAは武藤体制全日本とWRESTLE-1アメリカTNAなど各団体を渡り歩いた。

2016年には内藤の初IWGP戴冠をサプライズ登場のSANADAがアシスト。

2023年は、SANADAの師匠である武藤の引退試合の相手を内藤が務める。その後SANADAは内藤と袂を分かち、IWGP世界ヘビーを戴冠。

複雑に絡み合った2人の決着をつける試合。

SANADAはよいレスラーではあるが、いまひとつ抜けない感じはする。

何かなぁと思っていたが、試合中の表情のような気がする。端正な顔立ちであるが故、喜怒哀楽の表現がもう一つほしい。

しかし、この試合ではいままでと違ってよかったと思う。そのためか、試合の熱もかなり高くなった。

 

 

とても良い試合だった。

 

試合後、2020年に史上最悪の乱入でできなかった大合唱。

youtu.be

 

この時は東京ドームにいたが、まわりでは号泣する女性や子供のファン、怒号を上げる男性ファン、頭を抱える海外からのファンと、東京ドームはとんでもない雰囲気になった。

今回も乱入があって「またか」と思ったが、SANADAが救出。

その後、退場するSANADAに声をかける内藤。号泣するSANADA。

まだまだ続く2人の物語という感じがまた良いですね。

 

そして念願のデ・ハポン

www.youtube.com

 

感動のエンディングではないでしょうか。

 

10試合という長丁場はどうかと思いましたが、終わってみれば素晴らしい大会でした。

入場者数は27,422人ということでもう一つですが、来年再来年は土日開催!

一気に行こうぜ!棚橋新社長!

 

けっきょく、1.4はサイコーだ!