けっきょくなにもしない

おじさんのひび

おめでとう 黒澤明 3/23

むかしのきょう

今から114年前の1910年、黒澤明の誕生日。

 

あなたはもう説明するまでもないですが、日本の誇る映画監督。

1950年の「羅生門」がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で名誉賞という栄誉を獲得してから、世界の注目を浴びるようになりましたね。

 

あなたの映画で忘れられないのは「七人の侍」です。

ヴェネツィア国際映画祭では銀獅子賞を受賞、2018年BBC「史上最高の外国語映画ベスト100」で1位と、これまた世界で大絶賛でしたね。

 

はじめてあなたの作品を見たのがこれでした。

もちろん、リアルタイムではなく、高校生のころで、映画館でやっていたリバイバル上映でした。

平日の昼間、何の気なしに通りかかった名画座でやっていて、時間もちょうど始まる時でした。

お客さんはまばらでした。小さな映画館だったのでスクリーンも小さかったですが、見ているうちにどんどんのめりこみ、最後の戦闘シーンの迫力とリアル性には驚きました。その時の最新映画にも劣らない迫力、そしてラストシーンの寂しさ。素晴らしい作品です。

 

衝撃だったのは長い上映時間の間にある「休憩」。

黒いバックにとんでもなくでかい文字で「休憩」とでる。音楽はなり続けその文字も少し揺れていることからストップシーンではなくこれも映画の一部なんだと思うと、驚きましたね。ただ、何分休憩かわからず、急いでトイレと飲み物などを買いましたよ。何分って書いてほしかったです(笑)

 

いろいろと苦しい時期もありましたが、日本国内だけでなく、ルーカスや、スピルバーグ、スコセッシ、コッポラなど世界の名だたる映画監督の助けもありましたね。

やはり才能は才能を呼ぶんですね。

 

晩年の「乱」はリアルタイムで見たときはよくわかりませんでしたが、この前ひさしぶりに見たらとても沁みました。

 

けっきょく、映画は見るタイミングや年齢で印象が変わる。