けっきょくなにもしない

おじさんのひび

おめでとう 大滝秀治 6/6

むかしのきょう

今から99年前の1925年、大滝秀治の誕生日。

 

わたしがあなたを知ったときにはすでにおじいちゃん役をたくさんやっている、ベテラン役者でした。

 

 

まぁとにかくいろいろな映画に出られていました。

男はつらいよシリーズでは、ポイントポイントでポッと出られて、寅さんの面白さをいい感じでアシストしているところは大好きでした。

 

独特な口調がとても印象的ですが、役者になろうと思ったときにはその声のために役者ではなく演出をやっていて、たまたま人数が足りないことから役者をできるようになったとか。40歳を過ぎてから活躍をされたということで、遅咲きではあったのですね。

 

関根勤の物まねも「あれは演じているのでいい」とお墨付きをしたというエピソードも、とてもあなたを印象付ける話だと思います。

 

亡くなる直前、がんの治療中にたくさん読んだ本の中で、一番お気に入りは「これでいいのだ」だったそうで。

 

 

これでよかった、と思える人生だったのですかね。

 

いまでもあなたの優しい、そして厳しい、演技を見ることができます。

おそらく、それは永遠でしょう。

 

けっきょく、おそかろうとはやかろうと、きちんと仕事ができる人は評価される。