けっきょくなにもしない

おじさんのひび

むかしのにっきを書き写す 1996年四国一人旅 その11

ここから書くのは昔の日記を書いた手帳を見つけたので、それをデジタルに残そうと思い書きます。

 

前書き

この日記は大学生最後の春休み。

友達は海外などに卒業旅行に行くのに、私はバイクでテントや寝袋を積んで、四国一周旅行へ旅立ちます。

前回はついに四国一周達成!今回は帰るだけですが、一応日記があったので、書きます。

 

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1996年3月7日 木曜日 曇りから雨

今日は6時に起きた。10時前にはフェリーターミナルへ行く必要があるからだ。

急いで飯を食って片づける。

長い旅も終わりだ。

みやげもいっぱい買った。

楽しかった。

寂しいながらも楽しかった。

 

空は曇っている。もう降りそうだ。

急ごう。

 

バイクについて

バイクはいっぱつでかかる。

昨日も思ったが本当にいいバイクだ。

これだけ酷使しているのに快調である。

ハーレーなら1~2階は止まってしまうだろう。感謝!

フェリーに乗る前にコンビニでおにぎりと雑誌を買い込み、ガスを入れる。

メーターを見て驚いた。

帰ったら2,000kmになりそうだ。

 

今はどんなに走っても一度の旅行で2.000kmはない。せいぜい1,500kmだ。

昨年の北海道もそんなもんだ。

これで東海と紀伊半島を走っていたら、3,000kmぐらいになるだろう。

 

エンジンオイルもかなり汚れているらしく、松山ぐらいからギアが入りにくい。

ひどいって程ではないが。

帰ったら車検だ。きれいにしてやるからな。

※フェリーターミナルにいた野良犬。四国は野良犬が多かった。

 

四国について

ここで四国の印象を書こう

・主要道から一本脇に入ると狭い道が多く迷う。

・道が狭いので軽自動車、軽トラックが多い。

・自然を観光するところが多く、とてもいい!特に海岸と四万十川

・車の運転は荒い。とばすし、割り込みも少々荒い。ポンピングブレーキをやる人は皆無!一気に止まる。

・割と美人が多い。男はハンサムはあまりいない。←人のこと言えないが。

・人柄はシャイ。話しかけると10倍戻ってくるときもあるが。

・風がつよい。よくとばされた。

セブンイレブンはない。ダイエーが関西ということでローソンがめっちゃ多い。

コスモ石油乱立。

・水がきれいでおいしい。温泉も多い。

・うどん以外のもおいしいものが多くある。魚や野菜、果物など。

・四国4県では高知が一番。**(彼女)とは高知だけでも満足いくと思う。「国民休養県」と自ら歌っているので、道もきれいだし、休憩所や公衆トイレも多くきれい。食べ物もおいしい。自然も多く残っている。観光客目当ての開発がこれ以上進まないように願う。

 

四国変な看板

ジーンズ大脱走 そろそろ街も話題もTVも春でいいんじゃない。

わけのわからんうたい文句だ。松山の手前、伊予市で。

②仏壇屋 ビルは高いが仏壇は安い!

ビルは見たが確かに周辺では高いほうだけど6階建て。たいして高くはない。

徳島の西、鴨嶋町あたりで。

③一歩前へ(便所 大)

思わず一歩前に出た。土柱の温泉場のトイレで。

 

一番笑ったのは「ジョイフル夫婦岩」だなぁ。

 

思い出

一番印象に残っているのは四万十川の源流だろう。

まさか吹雪にあるとは思っていなかったし、あの道の険しさもすごかった。

 

他は大堂海岸の猿。

 

吉野川四万十川沈下橋

 

佐多岬の眺め。

 

中村市の食堂のおっちゃんと、安芸で道を教えてくれた農家のおばちゃん。

黒須ラインとサニーラインは気持ち良かった。

 

キャンプで食べた鍋焼きうどん、桂浜荘の夕食、毎朝の寒さ、闘犬横綱のあくび、観音寺手前でこけたこと。

 

いろいろあったな。

脇町のうだつもよかった。

 

写真もいっぱい撮った。100枚はいっている。

現像でかなりいきそうだ。

 

次は必ず二人で行こう!

別に三人とか四人でもいいけど。子供とね。

 

いろいろと心配かけたけど、明日会えます。楽しみです。

 

今回の旅で**とTELで本当にほっとした。ありがたかった。

長電話になったこと、誤っておいて下さい。

 

記録

走行距離 家に帰ってから

日数 11泊12日 四国では9泊10日 うち宿3泊。

費用 ガス代はカードが多くて入れません。だいたい11万円ぐらい。

テレホンカードは10枚使った。2枚買った。他はいただきもの。

 

なくしたもの

・マフラー

 たぶん秋の手前の海岸で休んだ時

・ブーツパッド

 ブーツのチェンジペダルによる汚れを防止する革製のパッド。

 歩くときにとれた。まぁ安いものだからいいけど。

 その後はべダルにマジックテープを張った。

・カメラのリモコン

 ほとんど使わないうちになくした。

 たぶん四万十川の源流。

 今度二人で行ったら探してみよう。

 

みやげ

・うどん4人前1つ(自分用) 6人前3つ(バイト先用、**用)

・酒2本 1本はバイト先。もう1本は友達の飲むか。

・菓子 1箱はバイト先。焼きおにぎりと魚せんべい、クルミせんべいは適当に分ける。

・キーホルダー1個 やっぱり1個くらいは買わないとね。

 

1996年3月8日 金曜日 小雨 寒い

朝5時。予定通り東京湾についた。

まだ真っ暗。雨もぱらついている。しかし気分は晴れやかだ。

ターミナルでカッパを着る。少し休むつもりだったが、小雨である今のうちに行くほうがいいようだ。

バイクに飛び乗り、13号地ICから湾岸首都高を走る。

まだ早いせいかガラガラだ。

ひさしぶりに70~80km/hだす。高速じゃ遅いほうだが、気持ちがいい。

これだけ荷物を積んでいてもバイクは調子がいい。

 

つばさ橋、ベイブリッジを渡り、横横道路をかすめ、横浜新道の保土ヶ谷ICに入る。

この道が好きだ。

6時ごろポケベルが鳴る。

「うそ!もう起きているの?」

戸塚SAで一休み。ポケベルを見る。

「オカエラナサイ」   爆笑。

なにかやってくれる。会ったら**に「タダエラ」と言ってやろう。もちろん気持ちは伝わったよ。逆にうれしかった。

 

そして家。いつも置くところにバイクを止め、エンジンを切る。

「おつかれさま」とバイクに言う。雨はあがっている。

荷物をおろし、片づけるのに1時間かかった。やっと落ち着いてコーヒーを飲む。

「帰った」と初めて実感した。

 

とりあえず無事です。

 

四国はいいところです。

 

今度は二人で行きましょう。

 

総走行距離は2,041kmでした!

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やっと帰ってきました。

帰り道はただ高速やバイパスを走ってですが、ちょっと端折りましたが、彼女の家の近くを寄ったり、自分の母校の前を通ったりと、いろいろ寄り道をして帰ったことが書いていました。

なんかうれしかったんですね。

 

旅行から帰るのは寂しい気持ちが多いですが、この時は達成感が大きかったのだろうと思います。

 

実はこれ以来四国には行っていません。とても行きたいのですが、やはりなかなか行ける距離ではないことと、仕事でも機会がありませんでした。

 

けっきょく、定年後、ゆっくり行ってみようかな。この時の彼女だった奥さん連れて。