けっきょくなにもしない

おじさんのひび

むかしのにっきを書き写す 1996年四国一人旅 その3 サンラインを走る

ここから書くのは昔の日記を書いた手帳を見つけたので、それをデジタルに残そうと思い書きます。

 

前書き

この日記は大学生最後の春休み。

友達は海外などに卒業旅行に行くのに、私はバイクでテントや寝袋を積んで、四国一周旅行へ旅立ちます。

前回は土柱というところで一泊目のキャンプ。

 

na2ro.com

 

 

今回は室戸岬を目指します。

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1996年2月28日 水曜日 晴れ 暖かい

朝、あまりの寒さで目が覚める。5時過ぎだったか。少しがまん。。。でもダメ。

寝袋を頭からかぶりひもで締める。空気を入れるため少し開けておく。

 

次に起きたのは6時。ポケベルのアラームをかけておいたからだ。

しかし寒くて6時30分までうだうだする。

 

ようやく起きてガスコンロをつけようとするがつかない。冷え切っているらしい。

後で知ったが1℃しかなかったらしい。

 

火がついてコーヒーを作る。他はパンときゅうりとシーチキンをマヨネーズをつけて食べる。2枚も食べる。

 

阿波(野神)の大センダン

片づけて出発したのは8時30分。雲一つない快晴。どんどん暖かくなる。

まずは阿波(野神)の大せんだんの木を見に行く。

昨日温泉のガイドで知った木だ。

 

行ってみると小学校と保育所の間にある。

少し恥ずかしいと思いながら写真を撮る。

 

大きな木だ。

ところどころくさってはいるが、優しい感じがする。

 

脇町のうだつ

次は阿波の隣町の脇町に行く。古い町並みが残っているところだ。

※おそらく脇町潜水橋。

 

ここの家の特徴は「うだつ」という作りになっていることだ。

よく見ると1階と2階の間に小さい壁がでている。(赤い丸の部分)

かんばんを読むと火災が燃え広がらないように作ったらしい。

これで防ぐことができるか疑問だが。。。

それと「かなりの金持ちの家しか持たないものだ」と書いてあり、だから「うだつがあがらない」の意味がいつまでもウダウダして出世しないことを言うらしい。

こうした家が並んでいる。

車1台ぐらいしか通れない狭い町並み。

俺はこうした風景が好きだ。

何百年も前にこの町で人々が行きかい、恋をして、子供が生まれ、死んでいった。

その町がそのまま生きている。

そこにいま俺がいる。

面白い。

北海道のような大自然も好きだ。何千年、何万年と生きてきた森がある。

脇町のような古い町も好きだ。何百年前と同じ街並みの中に昔の人が生きているようだ。

 

サンライン

脇町を離れ、いったん徳島へ戻る。そこから国道55号線を一気に南へ下る。

暖かい、と言っても13℃。

けれどもなんとなく南国風景だ。阿南で**にTELした。覚えているかな?

その先、日和佐町から県道に入る。海沿いを走る別名サニーロード(※サンラインの間違いなので、このあとはサンラインと書く)。

崖の上を走る。急坂急カーブが続くが道はよい。眼下には黒潮の太平洋が見える。

最高に気持ちいい。バイクを右へ左へ倒す。アクセルを開けては閉める。

ギアを蹴り上げる。

途中展望台で香川から来ていたツーリング4人組と会い、歓談。

※確か展望台にいた犬。四国旅行ではこういうシーンを多く見た。野良犬ではないと思うが。。。

 

サンラインは30分程度。17.5kmで終わる。が、再び国道55号線と交差すると、ずっと海沿い。

 

知床だ!二人で行ったあの知床の海が見えた時の感動を思い出す。そっくりだ。

違うところはソテツの木とクジラがいることだ(見なかったけど)

最高の道だ。

 

途中「夫婦岩」があり、あることをお願いする。さて何でしょう?

 

中岡慎太郎

室戸岬に着いたのは15時。中岡慎太郎像の写真を撮る。

※カメラのベルトが入っちゃった。。。

中岡慎太郎坂本龍馬と同じくらいの歳で、他に武市半平太などと土佐藩郷士だった。

郷士土佐藩は江戸時代に一度藩主がかわっている。なぜかは忘れたが、殿様がかわったので、新しい藩主の家来を上士、以前の藩主の家来を郷士とし、町民と同じくらいに位を下げられた。中岡、坂本、武市は江戸末期の混乱期に土佐藩を変え、日本を変えようとした。頭の良い武市は土佐藩を変えようと頑張り、武市を尊敬していた中岡はついていった。坂本は日本を変え外国から日本を守ろうと考え、武市たちと衝突、土佐から脱藩する。藩は国のようなもので脱藩者は見つかれば死刑だったが、坂本はのちに日本を駆け巡る。武市は結局処刑され、中岡も脱藩。坂本と再会し、坂本の考えにうたれ、坂本のために働き続けた。最後は坂本と一緒に暗殺された。

※ここらへんは、当時少ない知識で書いたので間違いがあると思いますが、ご容赦を。

 

室戸岬でキャンプ

さて、問題のキャンプ場は岬の山の上にある。

地図には確かに載っている。

行ってみると国民宿舎がありそこが管理していた。それでキャンプ場としてTEL番号がないわけだ。

国民宿舎で200円払い、軽く食料を買い、ウィスキーも買う。

今度はブルーリボンではない。サントリー白角である。

 

国民宿舎で風呂に入り、カレーを作る。あとスープ。

たりないのでパンときゅうりを食べる。

キャンプ場は昨日よりきれい。しかし今度はトイレが工事中。

まぁいいけどね。

 

フクロウが鳴いている。いい感じだ。

 

明日は室戸岬を少し見て、北上。安芸を通り高知に入る。高知まで80kmもない。

簡単だ。明日も暖かく、夕方以降に崩れ、夜は雨らしい。

しかし、明日は国民宿舎だ!ラッキー!今日はツーリング三昧だったが、明日は観光をしよう。今日は**と話せたし、暖かいし、道も最高!おもしろかった。

ではおやすみ。

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あとがき

坂本龍馬は好きだったが薄い知識を長々と書いてますね(笑)。

でも、中岡慎太郎像でちょっと興奮したのは覚えています。

 

ちなみにブルーリボンとはこのころ北海道でよく売っていためちゃくちゃ安いウイスキーに似たスピリッツだ。全然おいしくないが(笑)

 

 

あとサンラインは気持ちよかった。途中であったツーリング4人組は、私の「相模ナンバー」をみて「相撲?」って言っていたのは、「あぁ、本当にそう読まれるんだ」と思った。

神奈川からキャンプツーリングといったら珍しがられたな。

 

この日は本当に気持ちよかった。が、ここからけっこう困難な旅行になっていきます。

 

けっきょく、海沿いのツーリングは最高!