けっきょくなにもしない

おじさんのひび

あの鳥はげんきかしら

ちょうど2年前の今ごろ。

 

雨がふっていて、とてもさむい日曜日。

 

そとのごみばこに、ごみをすてていたら、まどに「バーン」とものすごい音。

 

ふりかえると、ちいさな鳥がおちていた。そうおちていた。

 

野鳥はあまりさわらないほうがいい、ということでしばらくみていると、おきあがりはするものの、動けない。うんちももらしている。1時間もうごけない。

さむい雨のなかで、ふるえてもいた。

 

ネットでしらべるとショウビタキという渡り鳥っぽい。

 

どうしようと考えるもわからず、ネットで調べると、ちょっとはなれたばしょに、県がやっている、こうした野鳥を保護する施設がある、ということがわかった。

つかまえようとするととびたつものの、ななめにとんで、すぐちがくの木にぶつかった。

施設へ連れていった。

 

正直、野生にかえるのはむずかしいとおもいます、といわれたが、あのままにしていたらぜったい死んでいると思うし、しかたない、と思う。

 

げんきになったかしら。けっきょくその後はしらない。