バーというものは素晴らしい。
お酒に向かい合う場所というべきか。
語彙は「棒」で、カウンターの部分にあった棒、足置きの棒らしい。
つまりカウンターで、お店の人と向かい合う感じのお店、というべきか。
一般的に「バー」というと、カクテルとか、ウィスキーのような洋酒をいただける場所だが、そのお店の人の力量がとても大事と思う。
わたしは、それほど多くのバーに行ったわけではないが、お酒の種類や、カクテルの腕だけでなく、お店の方の印象、知識、接客、話しがお店の良し悪しを左右すると思う。
さて、札幌にはよいバーがたくさんある。
その中でもお気に入り。
BAR PROOF バー プルーフさん。
札幌の有名店、バーやまざき。
1956年創業の老舗。そのバーやまざきから巣立った一人、中河さんのお店。

お店は雑居ビルの5階。
中はカウンターとボックス席が1つという小さなお店ですが、とても人気のお店です。
はじめて行ったのは2014年。
感動したのはマスターの所作。
お酒をつくっている姿をみているだけで、気持ちがいい。
とても物腰柔らかい。やさしい声かけ。ちょうどよい距離感。
落ち着いてお酒をいただけます。
フルーツのカクテルを1杯目に。
さすがに冬なので北海道のフルーツはないが、ざくろをいただく。

ブランデーとざくろ。
すっぱあまい。おいしい。またこの色はとてもきれいです。
さて、カウンターにあるお酒を見ると、「特級」と書いてある金色のシールが貼ってある。

これは1989年まで続いた酒税法の級別区分のシール。
特級はアルコール度数43度以上のウイスキーのもの。おいしいとかということではなく、アルコールが高いので、税金が高いというもの。
YとかKとかも書いてありますが、これは税関のマークで、Yは横浜、Kは神戸だそうです。
聞いてみると右はGLENMORANGIEで1980年代、左のGlenfiddickは1970年代とのこと。
おいおい、同じ歳くらいじゃないの。
当時から購入して、貯蔵庫にずっと保管していたものだそうです。50年以上保管していたのか。
コロナの時にはお店も大変で、かなり手放したそうですが、まだ100本くらいはあるそう。
とくにこのGlenfiddickはとてつもなく美味い。
とろんとして、まろやかで、しっかりしている。素晴らしいお酒。
しっかりとしたところで保管をしていれば瓶でもアルコールと水が融和していき、熟成をするのだそうです。
「いまのその銘柄とは似て非なるものですね」
なんて、優しい口調でばっさり(笑)

2杯目。
こちらは古酒ではありませんが限定酒のLAPHROAIGのLORE。
ラフロイグらしいスモーキーな香りと、バーボン樽で2度熟成されたということで、まろやかでフルーティな感じですね。
そして、GLENGOYNE10年。こちらは古酒。
ラベル自体に「特級」が印刷されていました。
こちらもどっしりとまろやかで、めちゃくちゃおいしいですね。
こういうお酒を飲んだからさぞお高いのでしょう、と思いましたが、数千円。
2時間ほどまったりと過ごしましたが、安いくらいですね。

外に出ると銀世界。きゅっと体が締まります。
これもいいんだよな。
千鳥足でホテルへと向かいました。
けっきょく、冷えて酔いがさめたように思うのはいいすぎか。