けっきょくなにもしない

おじさんのひび

めちゃめちゃ聴いたアルバム その17 Riff Rough/花田裕之

わかいころに死ぬほど聴いたアルバムの17枚目。

 

ある2人のギタリストの挑戦と、化学反応なのかな。

 

 

花田裕之

1960年生まれ。めんたいロックの雄、The Roosters(z)のギタリストとしてデビュー。

その後ボーカルの大江慎也脱退後ボーカルも務めました。その後バンドは1988年解散。

そのラストライブのアルバムは以前記事にしましたが、こちらも大好き。

 

na2ro.com

そして、ソロとなった花田。

2年後に発表されたソロデビュー盤が今回のアルバム。

 

バンドの時は、どちらかというとシンプルで骨太なロックギターが真骨頂でした。

ソロ作もストレートなロックになるのではと思いましたが、とてもバラエティに富んだ、エンターテインメントなアルバムでした。

 

Riff Rough

さわやかでおしゃれなジャケット。

これもThe Roosters(z)時代とは大きく違いますね。

お!っと思いました。

しかもこのアルバムは布袋寅泰のプロデュース。

実は布袋も同じ1988年にBOOWY解散し、ソロデビュー。

このアルバムの前年にCOMPLEXを始動、このアルバムが発売された半年後に休止。

そういった中での2人で作ったアルバム。

面白いですね。

 

布袋と組むのか!というのも驚きでした。

 

全曲花田の作曲、そして編曲は布袋です。

HEAVENLY!

1曲目。骨太なギターサウンドで始まる曲。

The Roostersの継承のようにも思えますが、サビの部分だったり、間奏の部分に、布袋のカラーが出ています。

この曲の印象は、Roostersに布袋が入ってきた、という感じ。

 

SADNESS CITY

サザンロックのようなイントロ。ちょっと今までにはないパターンかな。

と思っていたら、こちらもヘビーなエレキギターサウンドになります。

これは、曲は花田ですが、サウンド的には完全に布袋ですね。

 

MYSTERY

これは名曲ですね。新境地、という感じです。

この曲を聞いたときに、2人の化学反応を感じましたね。

新しいものが誕生した!という、ワクワクする感じ。

曲はストレートで彼らしいのですが、情緒を感じます。大好きですね。

 

SUNDAY

ちょっとカントリー風。かわいい曲ですね。

これもBメロからサビの部分は、複雑な感じで、布袋の色が出ているように思います。

BOOWY的な味も感じますが、わたしだけかな?

 

HARD DAYS+HEAVY NIGHTS

これもまさにギターサウンドBOOWY的な味がする曲ではありますが、でもサビの部分などは花田節かな。

これは花田がBOOWYに入った感じ。面白い。

 

WILD CHILD

この曲は後半の1曲目。

これもわたしの感触ですが、花田版「BE MY BABY」と思います。

がっちりギターロック!そして、花田裕之布袋寅泰のギターががっちりシバキ合う感じ。

後半のオープニングにピッタリですね。

 

EVER

なんとなく、後期The Roosterzを思わせる曲。ちょっとサイケ、不思議な感じ。

後期は下山淳との混ざり合いが、わたしは好きでよく聴きました。

それを思わせます。

でも、わたしは花田はこういうのはあまり好きではないのか、と思っていました。

ソロ作にこういう曲を入れたことはすこし驚きとうれしさがありましたね。

 

RAINY RAIN

こちらは明るくポップロックですね。

これは、COMPLEXに花田が入った感じ(笑)

間奏のギターはこのころよく聞かれたブリティッシュロックの匂いがしますね。

でも花田節がしっかり注入されています。

 

あの娘には判らない

最高なブルースロックですね。

完全に2人が楽しくギターを気楽に弾いている絵が浮かびます。

ここに2人で作った作品が完成したって曲ですね。

 

STONE

アルバムのラスト。

大団円。

今までの道とこれから一人で歩く道を歌っています。

今までの感謝、これからの寂しさと、決意が感じられます。

「ぼんやりと口ずさむ古い歌」

「独り歩く道は遠く」

「欠けた夢を探すLonely Man」

という歌詞は、2人の気持ちではないかな。

2人で一緒に作ったけど、1人で戦っていくことは決意している。

たまたま今回は一緒になったけど、お互いにエールを送っている。

この2人のこの時だからこその歌ではないかな。

 

まとめ

もうこの動画ですべての曲をやっていますが(笑)

布袋寅泰松井常松池畑潤二という強力なバンドを引き連れたツアーの映像かな。

曲順はアルバムとは違いますが、アルバムのすべてを演奏しています。

 

このライブ映像を見ると、アルバム以上に2人の表現に興味がわきます。

 

花田と布袋のバンド自体の音楽性はだいぶん違うと思います。

ただ、2人とも同じようなロックギターの土壌があって、その先に独自性を見つけた、その公倍数を探っているのが面白い。

 

また、花田はThe Roosters(z)の後期では、下山淳のサイケデリックな、ちょっと変態的なギターとの共演経験もある。その経験がこのソロ作では、うまく布袋のギターを取り入れた感じがする。

最後の曲の「STONE」では、最後のサビをうたった後に1分30秒近くギターソロが続きますが、このギターは布袋?なのかな。ライブ映像でもそうなんですよね。

ソロ作の最後の曲の最後の長いソロを自分ではない人が弾く。

ここにもそんな彼のスタイルが見えてくる。「Riff Rough/リフラフ」だから。

 

アルバムの中では、彼らそれぞれのバンドがルーツなようなサウンドがあって、その中に互い違いに入っていく感じがある。また、相手のサウンドを取り入れている感じと、相手のサウンドとぶつかる感じと、さまざまな「サウンド」があるのがとても楽しい。

 

同じ時代に、同じような立場の、2人のギタリスト。その決意表明のアルバム。

 

当時、この共演は当人たちはどう思ったのだろうか。聞いてみたい。

 

けっきょく、ギターの音色って本当に面白い。