車で出かけようとした際、家の壁に何かはりついていた。
セミ?この時期に?
セミにしてはでかいな。
よく見るとガようだ。
ただ今まで見たようなガじゃない。
なんか古い洋館の豪華だけど古い絨毯のよう。
そして、背中に顔がある!!

クロメンガタスズメというガ。
日本にも生息はしているが、九州や沖縄が主な生息地で、関東は珍しいらしい。
どっしりとして、体もむっちりしている。
足や羽は毛に覆われ、色も非常に複雑。
このガの仲間は、あの羊たちの沈黙のポスターのガ。ドクロのような模様が不気味な象徴。
木の棒でゆっくりつつくと、その長い足をゆっくりと棒にのせて、壁から離れてくれた。
畑の畦道まで運んで、草に移ってもらった。
その時に「ぐっぐっ」と唸り声のように鳴いた。
ガは音を出す種はほとんどないらしいが、このガは鳴く。
夜行性でもあるので、昼に、しかも関東で見られるのは珍しいそう。
でも、怖いな。ガってなんか怖いよね。
けっきょく、あの派手な模様はなぜできるのだろう。