横浜の飲み屋街、野毛。
闇市から始まり、歓楽街として栄え、現在は若い人もたくさん来る横浜の名所となっています。
10年ほど前は、いい年のおっさんしかいなかったが、最近は昼間から若い人がいっぱいですね。いいことです。健康的な感じ。
その中で、老舗中の老舗バーが、「山荘」。
1955年にオープンした山荘。
そのころのお店の外観はまさに山荘でした。
むかしの写真もあって、なつかしいです。
しかし、初代マスターがお亡くなりになり、また立ち退きもあって2014年に閉店。
が、常連のお客さんがオーナーとなり、バーテンダーとして働いていたジローさんやスタッフも再結集して1か月後に別の場所で再オープン。
その歴史を継続することができました。
まさに山荘のような内装と、ジュークボックス。
ジローさんやスタッフの方、常連の方と、とてもやさしい空間なので大好きです。
そして、とても特徴的なカクテルの数々。「世界のカクテル」という看板は嘘ではない。
細雪。グレープジュースとジン?だったかな。クリームが面白い。
すっきりさ、さわやかさ。これはおいしいですね。
日本のカクテルでも有名な雪国。
山形県の喫茶店ケルンの井山さんが考案したカクテルで、そのドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が有名です。
井山さんは日本最高齢のバーテンダーでもありましたが、残念ながら2021年にお亡くなりになりました。それでも考案したカクテルがこの横浜でも人気で、飲まれ続けているというのはすごいですよね。
山荘の名前を冠したカクテル「山荘」。
まわりは塩に見えて砂糖。でも甘ったるくないギリギリの線。
ペパーミントのさわやかさがいいですね。飲み過ぎの口にちょうどいい!
歴史あるお店で、ジュークボックスのソウルを聞きながら、ちびちび飲み。
大人だなぁ、とうれしくなる瞬間でした。
けっきょく、長く残ってほしいお店は早くいこう。