角打ちが大好きです。
ちょっとその気持ちをまとめてみようと思いました。
ちょっとした角打ちブーム
先日、マツコの知らない世界で角打ち特集をやっていた。
角打ちとは、もともとは買った商品をその場で飲める立ち飲みスペースがある酒屋で、北九州が発祥といわれております。
なので、本来はサービスは最小限、飲食業ではない、ものになります。
また、「角」とは升の「角」、店の隅っこという意味で「角」が語源のようです。
最近はちょっとしたブームになっているようで、若いお客さんも増え、店によってはインスタなどで情報発信をして、海外のお客さんが多いお店もあります。
わたしが思う角打ちの魅力とは
わたしも大好きで、よく行きます。
ただ、この由来通り、そもそもは酒屋なので、それほどサービスはなく、食事メニューが少ないお店が多いです。なかには、ただ冷蔵庫から瓶や缶を取り、通常の販売価格で飲むだけというお店もあります。
そういう意味で「安く飲める」というのが魅力の一つでしょう。
いわゆる千円でべろべろの「せんべろ」ですね。
立ち飲み屋さんも安く飲めますが、いわゆる「飲食店」で料理のメニューやサービスは豊富なので、千円台で終わることはないでしょう。
ただ、安いという理由だけでいいということではなく、わたしにはもう一つの角打ちの魅力が捨てがたい。
その魅力は、「地元感」ですね。
酒屋さんなので、地元の人、商店街の人、近くで働いている人など、地元の方が多くいらっしゃる。
また、古くからある店だと、何十年も通っている、親子の代で通っているなど、ちょっと普通のお店の常連とは別格な常連さんが多くいたりします。
で、一人で来る人が多い。
そうした人とその場限りでお話をするのがとても楽しいですね。
逆に。。。のパターン
角打ちに限らずなのですが、わたしが、「あー、この店はいやだな」と思う時があります。
すこし歴史のある老舗に多い「常連さんが強い店」ですね。
いままであったいやな常連さんパターンは、
・「お前はどっから来た?ふーん、ここは地元の人の店だからさ。」
・入ろうとしたら「今日はもう終わりだよ」「今日はいっぱいだよ」
・わたしのことを「おまえ」という
などなど。
他にも女性の方に対して、しつこく話しかけてくるとか、連絡先をきいてくるとか、失礼なことを言うとか、というシーンも正直ありました。
こういうのは、その人もダメなのですが、お店の方がお客さんになにも言えない、状況になっているということで、そういうお店は雰囲気悪いですね。
こういうのがあると新規客が来ないから、雰囲気も変わらないし。
わたしも二度といかないです。
もちろん、こっちが悪いことをしたりとか、アドバイス的なことは大変ありがたいんですが。
なので、店主が、騒がしい客とか、ほかのお客さんに迷惑や失礼なことを言ったときに、
「お前は帰れ!」
といえる店はとてもいいお店です。信頼できます。
お客様は神様ではないので。
おいしいとか、安いとか、はもちろんうれしいのですが、地元の人に愛されて、安心して、楽しく飲める店がいいお店ですね。
わたしが好きな角打ち
愛知屋小林商店
好きと言いながらこのブログを書き始めてから行っていない。
横浜の杉田・新杉田駅の近くですね。
前述の「マツコの知らない世界」で放送されたところですね。
だから今は混んでいるかな。
工場地帯、市場もあるので、場所柄昼から飲めます。
このお店といえばこれですね。パックのつまみが冷蔵庫にいっぱいあります。
手作りのものから、珍しいものまでいろいろ。
これを見ているだけで楽しい。
日本酒も種類豊富です。むかしの写真なので、価格の部分は消しました。
焼き魚のように、調理して出してくれるつまみもあります。
お店も広く、間口も広いので、入りやすいでしょう。
田中屋酒店
平塚の老舗です。
なんと昭和三年創業。そのころから酒屋と角打ちとのこと。
場所は移転はしていますが、長くやられていて、現在二代目です。
平塚は昔は角打ちが多かったようですが、いまではここともう2軒?くらい。
貴重なところです。
間口が狭く、また見える範囲は酒屋部分で、奥の角打ちスペースが見えづらいです。
ので、入りづらいと思います。
が、とても楽しい角打ちです。
手作りのおつまみは日で変わります。あとは乾き物や缶詰があります。
このカウンターの高さがなぜかちょうどいい。
長時間いても疲れないですね。
ホッピーなどの焼酎はめちゃくちゃ濃いです。ホッピーの色がつかないくらいです。
気を付けましょう(笑)
好きなおつまみの一つ、カレーのルーのみ。スパイシーで辛くて、ビールとか、サワーにあいますね。
コンビーフの缶詰。温めて、マヨネーズと七味をかけていただきます。
これだけのつまみで飲んでしまいます。
甘粕屋酒店
横浜の京急黄金町と横浜地下鉄阪東橋のあいだにあります。
右側が酒屋、左側が角打ちです。
ここの特徴は日本酒です。
※これも金額のところは消しています。
かわいいポップですよね。説明書きも詳しく書いてあって、ワクワクします。
おつまみも手作りのものが結構な種類並んでいます。
こんな感じでしっぽりいただけますよ。
お母さんがいらっしゃれば、いろいろと教えてくれますし、ポップにないお酒も出してくれたりします。
とても、やさしい角打ちって感じですね。
その他にも先日行った大阪の角打ちも素晴らしかったなぁ。
わたしの角打ちの楽しみ方
わたしは、こういいながら結構人見知りだし、面白い話ができるわけでもないので、実は結構毎回勇気を出して入ります(笑)
そんな「わたしの」楽しみ方です。ご参考程度に。
一人で行く
知り合いと行くと、どうしてもその中だけで話してしまうので、「地元」を楽しめないですし、ほかのお客さんもあまり話しかけてこないですね。
なので、角打ちは基本一人で行きます。
また、狭い店も多いので、あまり大勢で行っても入れないときがあります。
むやみには話しかけない
まぁもともと人見知りなので話しかけないのですが、いきなり初めての人にワーワー話してもちょっと迷惑ですよね。
なので、お店の人と話している人に、お店の人経由で話すとか、テレビがあればその話題を独り言でもなく、話しかけるでもなく、話すところからとか。
あとは、遠くに行ったときには知らないメニューなどがあるので、それを聞くとか。
静かに飲みたい人もいるので、大人としての振る舞いは必要かな。
話を聞く
地元の人と話すのは、「地元の話」を聞きたいので、相手の話を聞きます。
こういうと営業スキルっぽいですが、そうかもしれません。
自分の話は短めに、相手の話からその土地を、その店を知るのはとても楽しいです。
結構その中で面白い話も知ることができるし、次に行くいい店も教えていただけます。
また、いろいろな職業の人がいるので、自分が知らないことを知ることも、よい社会勉強ですね。
長居しない
1時間程度、どんなに長くても1時間半ですかね。
あまり長居しないです。
別に迷惑でもないと思いますが、角打ちのお客さんはさっと飲んで次に行く多いですね。
長居して、ひどく酔っぱらっている人はやはり常連さんから見るとちょっと迷惑でしょうから、ここも大人として、ね。
まとめてみると
わたしが思う角打ちは、やはりその土地の社交場だと思います。
なので、初めて、もしくは2~3回目は、いろいろ教えてもらうととっても楽しいです。
お酒を飲みながら、知らない話や、面白い話を聞けて、自分が成長できるなんて、素晴らしいことですよね。
残念ながら、コロナの前後、店を閉めてしまう老舗の角打ちも多いです。
ぜひ若い人も角打ちに行ってみましょう!
けっきょく、酒がすきなだけでしょう?といわれると、まぁそれもあるけど。。。ねぇ。