5月5日は相模国の大きなお祭りがあります!
なんでしょうか、これ
これはちまきの準備です。
大磯町では5月5日に国府祭(こうのまち)が開催されますが、そのお祭りで配られるちまきです。
国府祭とは相模国の神様が一堂に集まる日
このお祭りは、年に1回5月5日に、相模国の神社の神様が集まる大きなお祭りです。
集まる神社は、一之宮寒川神社、二之宮川勾神社、三之宮比々多神社、四之宮前鳥神社、一国一社平塚八幡宮、総社六所神社。
まず5社が神揃山(かみそろいやま)という山に集まり、国家安泰・五穀豊穣の祭事、ちまき撒きを行います。
その後、逢親場(馬場公園)に六所神社が合流し、祭事が行われます。
おそらく飲みの席でできた祭事(笑)
神揃山では、座問答という、ちょっと変わった祭事があります。
相模国は相武国と磯長国が合併してできたのですが、相武国の一之宮寒川神社と、磯長国の一之宮川勾神社が、新しい相模国の一之宮を争いました。
その争いを祭事にしたのが、座問答。
虎の毛皮を、寒川神社と川勾神社が、順々に相手より前に出します。虎の毛皮は神座を表していて、自分が上だと争っているのを表現しているのですね。
最後は比々多神社が「いずれ明年まで」、つまり「まぁまぁ来年決めましょうや」と仲裁して終わります。
現在は一之宮は寒川神社なので、決着はついているのでしょう。
たぶん当時の宮司たちが、
「お前らの言い争いはひどかったなぁ」
「いやー、やめてくださいよ」
「みんなで納めたからよかったものの、殴り合いになるところだったぞ」
「そんなことないですよ」
「こんな感じだったよな」
で、できたような気がする(笑)
もちまきもあって楽しいです。
逢親場の祭事
逢親場には六所神社も参加。
本当かどうかは知りませんが、5社が神揃山で昨年1年間の実績報告会をおこなって、それが終わったので、女性の神様(櫛稲田姫命)で、総社の六所神社に迎えの使者を出し、逢親場で落ち合う、とのこと。
レディへの扱いが素晴らしいですね。
この逢親場では、各神社の神輿が一基ずつ、勇壮で、豪快な掛け声とともに入ってくるのが、とてもいいです。
食べ物の屋台もたくさん出ていて、やんややんやととても楽しい。
その後、各神社のテントに神様が移され、ここで相模の国の六社すべてにお参りができます。なんてタイパのいい!(失礼)。
ここでも各神社のちまきをいただけます。
かたちがそれぞれ違っていて面白い。
無形文化財の鷺の舞もすてきです。
5月5日はぜひ国府祭へお越しください。
特に祭りの駐車場がないのが厳しいですね。
けっきょく、ゴールデンウィークはお祭りも目白押し。