先日カリカリのおいしいカレーパンを見つけてしまったから、というわけではないですが、ちょっとカレーパンをまた食べたくなってしまいました。
平塚には有名なカレーパンがあります。
このパンは村井弦斎という方が書いた小説「食道楽」から開発されたものとして有名。
「食道楽」は、1903年から新聞に連載された日本のグルメ小説の元祖的なもので、ヒロインがうんちくを披露しながら様々な料理を作るというお話。
この本は、よくある料理から、現在でも珍しいものまで、いろいろな料理が登場し、大ブームになったらしい。
そして、その印税で平塚に大邸宅を建て、畑、果樹園、家畜を育てる厩舎まで作り、さまざまな著名人を呼び美食の限りを尽くしたとか。
また、脚気になった後は、玄米や粗食の研究を重ね、竪穴式住居にも住んだとか。
まさに「美味しんぼ」的な方ですね。
その邸宅は、元国会議員の河野一郎などに売却をしたため、残っていません。
さて、その「食道楽」に登場したカレーレシピをもとに開発したのが、高久ベーカリーの「弦斎カレー」です。
平塚の駅、中央口の前、ラスカで購入できます。
いろいろなパンが並びますが、弦斎カレーパンは並んでいません。
声をかけると、温かいものを出してくれます。
専用の紙袋に入れてくれます。
このパンの特徴は、パン生地に米が入っていること。
なので、ほんのり甘く、サクっとしている感じです。手でちぎると普通のパン生地との違いがよくわかります。
そうそうこんな感じ(笑)
きれいに断面を見せれません。
もう一つの特徴は福神漬けが入っていること。
カリッとした食感が楽しいですね。
カレーは少しスパイシーで辛めですので、大人向けかもしれません。
冷えても、電子レンジやトースターで温めておいしいです。
他にも藤沢駅では構内で買えますし、大船のルミネにもありますので、小腹がすいたらぜひ。
けっきょく、美食を極めると粗食になるのね。