今週のお題「ラーメン」
50歳代になるとラーメンは。。。
50代のわたし、最近あまりラーメンは食べない。きらいではないが、脂に結構やられてしまう。
こってりとか、大盛とか、一口目は大変おいしいけど、そのあとが続かないのです。
たまに食べたくはなり、このブログでもいくつかは書きましたが、むかしに比べれば、全然いかなくなりましたね。
夢中になったラーメン
そんなわたしでも、一時期大好きになったラーメンがありました。
あとにもさきにも、ここほど通ったお店はないでしょう。
横浜伊勢佐木町のメイン通りから一本裏手。
ちょっと寂しげ、怪しい通りにありました。
らぁめん醤和さん。
初めて入ったのは2015年だったかな。
たまたま前を通って入りました。
とにかく店内にはポップがたくさん。それもメニューのポップというよりも、素材に関する、ちょっと押し強めのポップ。麺やスープだけでなく、海苔やメンマなどのこだわりがめちゃくちゃ書いてあって、原価まで書いてありました。
ちょっと引いてしまいましたが、味は抜群でした。
初めて食べたのは鶏白湯だったと思います。
トロっとしているけど、まったく重くなく、べたつかず、本当の白湯でしたね。
チャーシューも鶏で、海苔と一緒に別皿にきましたね。こういう「やってんな」スタイルでしたが、味は抜群でした。思わずご主人に「すごいおいしいです」と話しかけ、結構そのあとのも長く話したと思います。お客さんいなかったので。。。
その後もいろいろといただきました。
醤油ラーメンもすっきりとして、でもはっきりとしていて、とにかくうまかったですね。
冷やしラーメンには、ピクルスといっていいでしょうね、色とりどりの野菜。かなりやってる感じですが、おいしかったです。
トッピングも素敵。これは骨付き手羽元だったかな。トロリとしてこれだけで酒が飲めました。
このバターもあいますよ、と出してくれたバターもめちゃくちゃ高い、そしておいしいバターでした。
ちょっと写真が見当たらなかったですが、高めのメニューだと七輪が出てきて、そこでチャーシューをあぶっていただいたりとか、とにかく実験的で、でもおいしかったお店でした。
ご主人は理系で、とにかく理詰めでつくっています、と言っていました。
こだわりがすごくて、カウンターにコショウがあるけど最初にかける人のことを文句言っていたし、ラーメン好きの方の話が気に入らないって、ぼやいていたし。。。
その後
ラーメンのほかに、水炊き鍋も出していましたが、しばらくして水炊き屋に変わりました。
しめの雑炊までめちゃくちゃうまかった。しかも1人前から作ってくれるので、ここで、食事して酒飲んで、ということもしましたし、家族で食べにも行きましたね。
ところが、2019年に突然の閉店。
もう飲食店はやらないでしょう、とはっきりいったご主人。やり切った、いやもういやになったのか。
コロナの手前だったので、ある意味、よいタイミングかもしれませんが。
ラーメン屋という職業
ちょっとまえにラーメン店の廃業が過去最多というニュースがありました。
醤和のご主人もラーメンをやめるときに言っていました。
ラーメンはとにかくとがらないとだめ。素材にこだわっても、そこに一つとがったものがないと、どんどんほかのお店に負けてしまう、と。
ここのお店も大変おいしかったのですが、とがってはいなかった。
でかいとか、具材がおおいとか、珍しいトッピングがあるとか。。。
でも、わたしがこのお店が好きだったのが、しっかりとはっきりとしていて、でもすっきりしているところだった。
いうならば、良くも悪くもラーメンというより料理だったのでしょうか。
醤油ラーメンではなく、醤油料理
みそらーめんではなく、味噌料理
塩ラーメンではなく、塩料理(とはいわないか)
やっと黒字になりましたよ、って通帳まで見せてくれましたね。
もう飲食はしないといっていましたが、ほんとうにおいしい料理でした。
また食べたいです。
けっきょく、なくなってはじめてわかるありがたみ。