けっきょくなにもしない

おじさんのひび

おめでとう 小林多喜二 12/1

むかしのきょう

今から121年前の1903年小林多喜二の誕生日。

プロレタリア文学の代表と言っていいですね。

 

蟹工船が有名です。



とにかくひどい話というか、蟹工船の中で過酷な労働をしている貧乏人と、儲けている資産家という対比。

わたしがショックなのは、その蟹工船が法の目をかいくぐったものだということ。

船団を組んで蟹をとるのだが、獲れた蟹を海の上で缶詰にするのが蟹工船。これは法律上船ではないという扱いからボロボロの船を改造している船で、かつ工場という扱いでもないので、労働に関する法律にもあてはまらないという。

小説なので捜索の部分もあるが、あなたはこの船をその時の日本を映し出したのかなと思います。

 

でも、いまもそうですね。

頭がよく、資金もある人と、良く言えば純粋で、金を持たぬもの。

その差が大きくなると、その間には憎しみが生まれるのですね。

 

あなたはその後特高警察の拷問の末、お亡くなりになりました。

 

新しい世界を夢見ながら、圧力につぶされてしまった。

 

今の日本はどうでしょうか?

 

けっきょく、人間の下に人間はいて、上にもいる現実。