けっきょくなにもしない

おじさんのひび

おめでとう 梶原一騎 9/4

むかしのきょう

今から88年前の1936年、梶原一騎の誕生日。

 

1960~70年代のスポ根漫画はほぼあなた中心に回っていたのではないでしょうか。

 

「チャンピオン太」「巨人の星」「タイガーマスク」「柔道一直線」「空手バカ一代」「愛と誠」「プロレススーパースター列伝」など、このころの子供から青年にかけての男性は一度は読んだことがあるでしょうね。

ドキュメンタリー映画格闘技世界一 四角いジャングル」「激突!格闘技 四角いジャングル」はAmazon Prime Videoでも見れました。なつかしかったですね。

 

こうした中でも一番好きなのは「あしたのジョー」です。

高森朝雄となっていますが、あなたの別名ですね。それはその時連載中の「巨人の星」とは一線画す作品にしたかったことから、しばらく秘密にされた事実だそうですね。

 

あなたは手塚治虫ちばてつやは認めており、それまで認めなかった原作に修正を加えることまでを了承したそうですが、第1回から大きく変えられて憤慨。

何とか話し合いで納得をされたとのこと。

プライドを持っていたことは理解しますが、最初に修正を認めていましたからね。

ちばてつやさんもすごいですね。当時原作者としては非常に力を持っていたでしょうから、そんなあなたに正面からぶつかることができる数少ない人だったかもしれません。

 

そして、最終回のあの「真っ白に燃え尽きたジョー」も原作とは違うとのこと。

ちばさんのあの最終回の絵は、ちばさん自身「もう書けない」というほど命を削って書いた絵だそうですね。

でも、あなたの原作があってこその、ちばさんの才能が爆発したとも思います。

そして、互いにこの作品は二人の作品であるように語られています。

 

おそらく日本漫画史上、原作者と漫画家の化学反応で生み出された、最高傑作でしょう。

 

けっきょく、明日のためには今日の積み重ね。