むかしのきょう
今から50年前の1974年、KENSOの誕生日。
新日本プロレス→WJ→WWE→ハッスル→CMLL→AAA→全日本プロレス→フリーと各団体を渡り歩き、いまはテレビプロデューサーという、異色の経歴を持っていますね。
とくにWWEに渡ってから、奥さんのヒロコさんも日本人初のディーバとなり、大変人気でしたね。
ヒロコさんのほうが人気があったのではというくらいの人気でした。
わたしがあなたのすごさを感じたのは2011年のALL TOGETHERですね。
そのセミファイナルでは、武藤啓二&小橋建太vs矢野徹&飯塚高史という試合が爆発して、確か年間ベストバウトにもなりましたね。
しかし、わたしはあなたの出たメインイベントも、非常に面白かったです。
もともと、他の選手から共感されない(キャラ)のあなたは、試合前から非常に不安視されていました(笑)。
そして、棚橋弘至&諏訪間&塩崎豪という各団体のチャンピオンに、中邑真輔と杉浦貴と組んで参戦。
入場してからど真ん中で仁王立ち(笑)
まぁ、普通に考えて、チャンピオンチームの勝利が想像できますが、あなたはこのメインの主役でした。
あなたと棚橋の戦いの最中に割って入った中邑と杉浦に張り手。
怒った杉浦からオリンピックスラムで投げられ、
中邑からは後頭部にボマイェをくらい、
塩崎に剛腕ラリアットをぶち込まれ、
諏訪間からラストライドでぶん投げられ、
棚橋のハイフライフローでやられた。。。
背が高く、がっちりとした体格のあなたが、トップ選手たちの必殺技をすべて、派手に受けきり、この大会を幸福感に包んだ、大団円に締めることができました。
どうしてもプロレスは戦いです。チャリティー大会の場合、どのように締めることができるかって結構難しいと思います。ただ激しく戦えばいいというものでもないですし、かといって仲良しこよしでは、プロレスではありません。
この試合は終盤まで、各選手が結構激しくぶつかり合いました。
そのころあまりなかったマッチアップに観客は熱狂。
その中であなたは負け役を引き受けたのですが、悪役ではありませんでした。
あなたのキャラを生かしつつ、お客さんが見たい参加選手全員の必殺技を出させて、終わりにしました。
わたしはこの試合が大好きです。
「プロレスをリング上で一生懸命やることが復興だと思っています」
あなたのコメントは、シンプルですが、自分のできることをまず一生懸命やろう、という大事なことを教えていただきました。
けっきょく、相手と戦うだけが戦いではなく自分との戦いが大きい。